1. はじめに
Hirameki 7のメール配信機能では、 「webサイト機能」で作成したWebサイト、また「フォーム機能」のフォームをご利用中の場合、簡単な操作だけで配信したメールがどれだけ効果があったのか(効果測定)を具体的な数値で確認することができます。
既に外部サービス等でWebサイトをお持ちの方など、Hirameki 7で”メール配信機能のみ”をご利用されている場合は、リンク先とする外部サイトに「共通タグ」を埋め込むことで、配信したメールの効果測定が可能です。
2.効果測定とは
Webサイトだけでなく、メールは会社やお店の情報を発信するためにとても便利なツールです。
しかし、これまでメールの配信後に「ちゃんと読まれているのか?」「送っただけで終わってないか?」などの疑問や不安を抱いた方も多いのではないでしょうか。
Webサイトやメールを通じてアピールした結果、「どれくらい見られているのか」「お客さんはどこから来たのか」「見た人が何か行動してくれたか(お問い合わせなど)」など、効果が発揮できているかチェックすることで、より良い情報発信の形を見つけることが大切です。
この”反応をチェックする”ことを、「効果測定」と呼んでいます。
Hirameki 7ではwebサイト機能の「ダッシュボード」やメールの「メールレポート」という機能で効果測定の具体的な数値を確認することができます。
それぞれについてはこちらのページからご確認いただけます。
効果測定をすると、以下のような反応が数値で把握できます。
webサイト
✔ 1日に何人がWebサイトを見に来ているか(訪問数)
✔ どのページがよく見られているか(ページビュー数)
✔ どのくらいの時間、ページを見てくれたか(平均滞在時間)
✔ スマホ・PCどちらからよく見られているか(デバイス別訪問数)
✔ Googleや外部サイトから、またはメールからアクセスしたのか(流入元)
✔ サイトを見た人が、お問い合わせなどの行動をしてくれたか(CVR)
メール配信
✔ メールがちゃんと届いたかどうか(配信成功数・配信エラー率)
✔ メールを開いた人の数(開封率)
✔ メール内のリンクをクリックした人の数(クリック数)
✔ メールからWebサイトやお問い合わせページへアクセスがあったか(CV数)
Hirameki 7では、基本的にはwebサイト公開・メール配信を行った時点で自動的に計測が開始され、翌日以降に反映される仕組みですが、外部サイトのリンクを計測する場合にはいくつかの準備を行っていただく必要があります。
今回はメール配信の効果測定を行い、”外部サイトのリンククリック数”をメールレポートに反映させる場合の操作方法をご案内します。
3.操作方法について
メール配信機能のレポート「リンククリック」ではメール本文中やボタンリンクのクリック数、メールのリンク経由でコンバージョン(CV)まで到達した数を計測できます。
ただし他社でホスティングされている外部サイトのページを計測する場合は、Hirameki 7で取得した共通タグをそのページに埋め込んでいただく必要があります。
Hirameki 7のwebサイト機能で「基本セットアップ」を完了している方は、「共通タグ」の設置のみで効果測定を行うことができます。
基本セットアップについてはこちらのページでご案内しております。
※ 具体的にwebサイトを作成・公開されていない場合でも、「基本セットアップ」を完了していただくことで同じように効果測定が簡単になりますので、こちらの方法をおすすめしております。
【共通タグの確認方法と埋め込み】
ポータル画面から画面右上にある歯車のアイコン「設定」をクリックします
アカウント画面が開きますので、左メニューから「共通タグ」をクリックします
共通タグが表示されている近くにある「コードをコピー」ボタンをクリックすると、共通タグがコピーされた状態になります。
コピーした共通タグを外部サイト(既にお持ちの自社サイトなど)の<body></body>内に埋め込んでください。
※タグを設置するサイトでSCPの設定をされている場合は事前にSCPの設定をしてください。
※配信レポートはメール配信完了日の”翌日”以降に正確なデータが反映されます点にご注意ください。
共通タグの埋め込みで、リンククリックの数が計測できるようになります
Hirameki 7のwebサイト機能で作成したページの場合
テキスト形式でメールを作成する時、入力画面で右クリックをすると差し込み可能な項目が表示されます。
項目をクリックすると本文に入力されますので、「トップページ」または「下層ページ」から任意のページを選んでURLを追加します。
ページのURLを追加すると、URLの末尾にパラメータが自動で追加されます。
画像赤枠で囲んだ部分(?より後ろの文字列)がパラメータです。
パラメータのうち、赤枠で囲んだ部分(mdx_lnk=以降の文字列)が、レポートの「リンククリック」でタイトルとして表示されます。
外部サイトの場合
テキストメールの場合
メール本文に外部サイトのURLを入力し、内容を一度「保存」すると、URLの末尾にパラメータ(cltId=[顧客ID]~)が付与されます。
パラメータのうち、「mdx_lnk=」以降の文字列が、レポートの「リンククリック」でタイトルとして表示されます。
※テキスト形式では必ずパラメータが付与されます、削除することはできません。
HTMLメールの場合
テキストパーツやボタンパーツの編集画面から、リンク設定の「URLを直接入力」を選択し、外部サイトのURLを入力します。
4.初心者の方でもできる改善テクニック
ABテストを実施してみる
ABテストとは、メールの内容やタイトルを「Aパターン」「Bパターン」と2種類に分けて送信し、どちらの方が反応が良かったかを比べるテストのことです。
たとえば…
・件名A「今だけお得!」 vs 件名B「○日限定セール開催」
・ボタンの文言を「詳細を見る」vs「今すぐチェック」
・配信時刻を午前10時 vs 午後3時
このようなパターンで分けて配信を行います。
配信後少し時間を置いたら、まず開封率やクリック率で数値を比べてみましょう。
・件名Bの開封率が高い
⇒ メールの件名は「数字や緊急感」を入れると効果的とわかる
・件名では開封率に差がなかった
⇒ 件名ではなく本文やタイミングに原因があると仮説が立てられる
・ボタン文言「今すぐチェック」の方がクリックされている
⇒ CTA(行動を促す文言)はより明確で行動的にするべきとわかる
・午後配信のクリック率が高い
⇒ 今後の配信時間は午後に統一することで反応UPが期待できる
といった仮説や今後の方針が見えてくるのではないでしょうか。
実はA/Bテストは歴史が古く、1900年代前半にダイレクトメールにクーポンを付けて「どのパターンの反応が良いか」をテストしたのが始まりと言われています。
マーケティングの専門知識がなくても、誰でもすぐに実行できる比較手法ですので、まずはここからスタートしてみましょう。
評価指標を設定してみる(リンククリック計測)
営業担当毎にリンクのパラメーターを変えることで、同じメール内であっても担当ごとに顧客の反応を確認することもできます。
それぞれメール本文中の計測したいリンクの末尾にパラメーター(追跡用のID)として半角の「?」に続けて任意の文字列を追加します。
(パラメーターは追跡用のIDですので、ページへのアクセスや見え方には一切影響しません)
例)
営業Aさんのメール内リンク → https://example.com/lp?staff=a
営業Bさんのメール内リンク → https://example.com/lp?staff=b
これにより、営業ごと(メールごと)の反応はメール配信機能のメールレポート下部にある「リンククリック」の項目にそれぞれのパラメーターが表示されます。
リンククリック数を、営業AさんBさんの間で比較すれば
・成約率や興味度の違いが見える
・成果の出ている営業手法を横展開する
・効果が薄い方の営業担当は文面フォローや架電のタイミングを調整
といったアクションに繋げることもできます。
メール配信は「送ったら終わり」ではなく、「送ったあと」が本当のスタートです。
開封率やクリック率等の数値をチェックし、ABテストやリンクの工夫を重ねていくことで、少しずつ“伝わるメール”に進化させていくことができます。
すべてを完璧に把握しようとする必要はありません。
最初は「どれくらい読まれたのかな?」と1つの指標をチェックするだけで十分です。
数字を味方につけて、少しずつ改善を積み重ねていけば、メールはお客様との信頼を深め、成果につながる大切なコミュニケーションツールになります。
今日から、あなたのメール配信にも“小さな分析習慣”を取り入れてみてください。