この記事では、作成したWebサイトの成績表とも言える「ダッシュボード」の活用方法について説明します。ダッシュボードは、作成したWebサイトへの訪問者数やコンバージョン数などの情報などを確認でき、Webサイトを成長させるのに必要な情報がたくさん掲載されています。
1.ダッシュボードでわかること
Hirameki 7のWebサイト機能では、ダッシュボードにて「ページビュー数」「訪問数」「直帰率」「CVR」「平均滞在時間」「新規訪問者数」などの数値を確認することができます。また、流入元やデバイス別の訪問者数、複数ページを作成していれば、ページ毎の各数値も確認することができます。それぞれの数値の意味などについては、以下のページをご覧ください。
これらの数字をそれぞれ独立したものとして見ることも決して無意味なことではありませんが、Hirameki 7のダッシュボードで確認できるのはそれだけではありません。むしろ、ダッシュボードの本懐はこれらの数値を組み合わせて見れるところにあります。
いくつかの指標を組み合わせて確認するには、日別グラフ機能を使います。
この機能では、グラフの左上に表示されるプルダウンメニューより「ページビュー数」「訪問数」「新規ユーザー数」「CV数」「直帰率」などの指標から2つの項目を選び表示させることができます。特に指定がなければ、過去1週間分の数値が表示されますが、期間を指定すれば、過去1ヶ月や過去1年、◯月◯日~□月□日までといった感じで特定期間の指定も可能です。
※複数ページを作成されている場合は、サイト全体の数値となりますのでご留意ください。個別ページでのこれら複合的な数値の確認は、グラフの下にある「閲覧ページ」にて確認いただけます。
2.数値の見方、考え方
さて、Hirameki 7のダッシュボードで確認いだける数値の種類についてご案内しましたが、日別グラフではどのような数値を組み合わせて、どのように評価すれば良いのでしょうか?
結論から言うと、正解はありません。それぞれのWebサイトの構成や目的によってそれぞれの数値に対する評価も変わってきます。取り扱いの商材やサービスによっても変わってきますし、必ずしもそれぞれの数値の高低がそのまま良し悪しではありません。
例えば、極端な数値ではありますが、ページビュー数が100回で、訪問数が1回だったケースを考えてみましょう。ページビューなどは多ければ多い程良いと思われがちですが、訪問者が1名なのにページビュー数が100回だった場合、1人の人が100回そのページを表示させたというだけで、多くの人に見られたということではありません。
しかし、それも悪いことと言い切れないのは、そのWebサイトの目的がご自身の絵画や写真などを展示する目的で作られていた場合は、例え1人が繰り返しページを表示させているだけだったとしても、それは決して悪いことではないでしょう。
一方で、もし作成したWebサイトの目的が展示した絵画や写真などを見てくれた人から仕事として制作依頼を受け付けるというものであれば、お問合せが発生しなければ意味がありません。この目的にとっては、たしかに100回見てくれている人はいるけど、お問合せをする決定的な情報がWebサイトに不足している状態と判断することもできます。
このように、1つだけの数値に着目してしまうと実際にWebサイト上で起きている出来事を誤認してしまうこともあります。そして、そのWebサイトに明確な目的がなければその数値から得られる発見も見落としてしまうことになります。
正しくご利用いただければ、Webサイトとそのダッシュボードから得られる数値は多くの発見をもたらしてくれます。その発見を見落としてしまわないためにも、ダッシュボードで確認できる数値については次のような考え方である程度期間を決めて確認してゆくことをお勧めします。
・Webサイトの目的をできるだけ小さな目的・目標から設定する
例)Webサイトを通じたお問合せを発生させる
・その目的・目標を達成するのに最低限必要なコンテンツを考える
例)お問合せフォーム、取り扱い商品/サービスの説明、信頼感をあげるために会社概要、
お客様の声・・・etc
・訪問者の使いやすさ、欲しい情報、有用性を考えてコンテンツを作成する
・最低限必要なコンテンツをページ上に配置してみてお問合せしてみたくなるケースを考えてみる
例)全く何も知らない訪問者に商品/サービスに興味を持ってもらうためには、
どんな情報が必要か?そして、その訪問者に問合せに至らせるには、
どのようなコンテンツの配置が適切か?
また、一方で既に商品も会社のことも知っている訪問者が知りたい情報は何か?そしてその場合、
その訪問者がその情報にアクセスしやすいようにページ内にリンクなど設定して、
スムーズに情報にアクセスできるようになっているか?・・・etc
Webサイトの施策は、訪問者数が多くなってくるとすぐに数値に現れますが、訪問者数の少ないうちは、数値はすぐに変化しません。施策を実施した後は、ダッシュボードで意図した通りの数値の傾向が発生しているかをある程度期間に余裕をもって確認してみてください。
3.Webサイトの成長のためにできること
Webサイトは、作成したらそれで終わりではありません。Webサイトもビジネスと同様に変化し、成長してゆくものです。新たなサービスや商品の販売を開始したり、事業所を引っ越したり、現実のビジネスでの変化に応じてWebサイト上の情報も更新していく必要があります。ただ、それだけでは更新タイミングは不定期になり、やがて更新する情報も余程大きなものでないと更新しなくなり、やがてはWebサイトの存在さえも忘れてしまうことになる場合もあります。そうならないためにも、週に1度でも月に1度でも構いませんので、ある程度定期的に情報を更新することをお勧めします。その際に是非使ってもらいたい機能として、「予約公開」機能です。
予約公開機能は、エディターの左側のメニューをクリックすると、表示されるメニューより選択できます。エディターを開いた際に次回に更新する日付を指定しておき、それまでの隙間時間に少しずつ更新を加えて行き、次回の公開予定前に保存されている内容を最終チェックするようにすると、定期的な更新を習慣づけることもできるでしょう。
もちろん、無理に掲載している情報を変更する必要はありません。前段でも案内していたように、Webサイトの目的に合わせた変更を加えて行き、ダッシュボードでその成果を確認しつつ定期的に変更を加えて行くのが良いでしょう。
その際にご参考にいただける、一般的に良いとされているのルールをご紹介します。
・利用頻度の高いサービスがファーストビュー内に収まっている
・利用頻度の高いサービスへ視線を適切に誘導できている
・ファーストビュー内に企業や運営会社情報への導線が設置されている
・不必要にカタカナ表記を使用していない
・不必要にアルファベット(英語)表記を使用していない
・ぱっと見てわかりやすいビジュアルやアイコンを活用できている
・ボタンが迷わず認識できる色やデザインにしている
・リンク文字に添えたアイコンにもリンクが張られている
・外部サイトにリンクする場合、「リンク先のサイト名」「目的」が詳しく説明されている
ルールと表現はしましたが、これらの内容は必ずしも絶対に守らなければならないものでもなく、また遵守するにしても、その程度はそれぞれのWebサイトや目的によって変わってくるものでもあります。「これが正解」というものがないのが、Webサイトとも言えますが、だからこそ、その時々の目的や需要に応じて簡単に編集・更新できるというのが、Webサイトの成長には重要なポイントです。
そして、Webサイトはある日突然一気に10,000PV/Dayを稼ぎ出せるような変化が発生するものでもありません。日々の、時々の更新を少しずつ経て、成長してゆくものです。その成長を加速させるツールとして、是非Hirameki 7のダッシュボードをご利用ください。