この記事では、フォームのURLをQRコードとして発行する機能を使って、店舗内やセミナー会場など、ネット上以外の環境からフォームへアクセスしてもらう方法についてご案内します。QRコードは広く現代に普及しており、多方面でのビジネスチャンスを広げるツールです。
1.想定されるご利用シーン
QRコードはスマートフォンなどの端末を使いカメラで読み取るだけで任意のURLにアクセスすることができます。
初心者にもわかりやすく、手軽に実装することができるため、幅広い年齢層に対するデジタルツールとしても利用価値が非常に高いです。
以下のようなシーンでご利用いただけます。
・商品やサービスの注文受付
商品やサービスの展示会やポップアップストアで、商品情報や価格表にQRコードを表示します。
お客様はこのQRコードをスキャンして直接注文フォームにアクセスし、場所を選ばずに注文を完了できます。
注文フォーム等を用意しない場合は、簡単な設問(同意チェックなど)を設定し、送信完了画面からリダイレクトさせて商品情報の詳細ページなどに案内することもできます。
・アフターサービスと保証登録
製品の保証書や取扱説明書にQRコードを付け、製品の登録や保証サービスの申請を簡単にします。
お客様は製品を購入後その場でQRコードをスキャンし、必要情報を入力することで保証サービスを受けられるようになります。
不良品報告の項目としてファイル添付パーツを追加すれば、実際の製品の画像を添付させることもできます。
・来店されたお客様に対して特典付きのメールマガジンへ登録させたい
メールマガジン登録の特典としてその場で提供できるサービス(試供品、ドリンクのサービス、会計時◯◯%割引など)を用意しましょう。
すぐに得られるサービスとスムーズな導線を用意することで、登録率は格段に上昇します。
また、イベントやキャンペーンの一環で利用したい場合、商品やサービス購入時の特典をアンケートへの回答を前提にすることも良いでしょう。
目で見えるメリットがある場合、QRコードでのアクセス促進は商品PRと新規顧客獲得の両面において効果的です。
・リアルタイムのフィードバックとアンケート
サービス提供後、顧客にQRコードを通じてフィードバックフォームにアクセスしてもらい、サービスの質を即座に評価してもらうことができます。
例えば、飲食業などのサービス業では「スタッフの対応」や「店舗でのサービスを利用した感想」をフォームを通してスムーズに収集し、すぐさま改善に活かすことができます。
またクリニックや美容室・美容サロンなど、受付時に問診やカルテの記入が必要な場合は、お客様が待合室にて座ったままの状態でご案内と回収が可能です。
QRコードは設置が簡単でコストも少ないため、小規模なビジネスにとっても手軽に導入できるデジタルツールという点で非常におすすめです。
2.QRコードを生成する
ポイント
フォームのURLをかんたんにQRコード化することができるようになりました。QRコード画像をダウンロードする場合は、フォームリンク右横の「QRコードダウンロードアイコン」をクリックしてください。
フォームのURLはQRコード化することでURLを入力する手間を省くことができ、スマートフォンのカメラでスキャンするだけで、すぐにフォームへアクセスすることができるようになります。特に印刷物とは相性がよく、チラシやパンフレットにQRコードを掲載することでその場だけに限らず、後日の回答も期待することができます。
QRコードを印刷する際は、次の点に注意しましょう。
- サイズは15×15mm以上で、印刷時につぶれないようにする
- 透明な下地に印刷しない
- コードの画像解像度は300~350dpi以上にする
- 背景色や黒色部分を変更しない
- 文字や絵を重ねない
- 余白部分含めてそのままで利用する
- 解像度が低いプリンターの場合は、少し大きめに印刷する
- QRコードのドット(セル)は0.2ミリ以上になるよう印刷する
- QRコードのまわりに、白い余白が4セル分以上必要
カメラの画像認識で読み取ることが難しい画像や環境においては、QRコードが機能しないことがあります。
基本的にはDLしたQRコードを過度に小さくしたり、別の文字や画像が重ならないようにしていただければ問題ありません。
3.フォーム誘導後の活用
フォームへの回答後、会計時◯◯%割引などのクーポン画像を特典として表示させる方法をご説明します。
フォーム設定画面の下部にある「詳細を設定する」のタブをクリックして展開します。
- 「完了画面のメッセージ」
任意の内容に変更します。ここでは画面に表示されたクーポンのリンクをクリックして受け取るよう指示しています。
- 「ダウンロードファイルの添付」
「あり」を選択し、表示させたいクーポン画像をアップロードします。
- 「ダウンロードファイル表示名」
アップロードしたままの状態ですと、回答者には画像のファイル名がリンク文字として表示されますので、わかりやすいよう「クーポンを受け取る」「クーポンはこちらをクリック」などの文言に変更します。
以上の設定を行うと、フォームの回答完了画面にはこのように表示されます。
クーポンを受け取るリンクをクリックするとクーポン画像のタブが開きます。
QRコードによるアクセスは、中小企業や個人事業主にとってとても手軽に導入できるDXとも言えます。
売り手だけでなく、大切な時間を割いて訪れてくださるお客様の負担を減らすことができますので、ビジネスパーソンとしての細やかな気遣いをアピールすることもできるでしょう。
サービスの改善やフィードバックの収集方法に悩んでいる方は、ぜひ積極的に取り入れてみてください。