この記事では、Webサイトに掲載すべきコンテンツをWebサイトの目的から考えていきます。Webサイトの共通目的としては情報発信です。しかし、どのような情報を発信するかによって、表現や手法などが変わってきます。この記事ではどのような情報を発信するか＝目的から掲載すべきコンテンツについて考えていきます。

 

 

Webサイトに何を掲載するべきか？

結論から言ってしまうと、「これを載せなくてはならない」というものはありません。ただ、だからと言って何でも掲載すれば良いというものでもありません。Webサイトには、会社や個人が「伝えたい」情報の掲載よりも、訪問者が「知りたい」情報を掲載することを優先すべきです。そして、最終的には会社や個人が「伝えたい」情報であり、かつ訪問者が「知りたい」情報を掲載することがゴールと言えます。

しかし、では何が「伝えたい」情報かつ「知りたい」情報となるかについては、「これが正解」というものはなく、Webサイトの目的によって変わってきます。もちろんWebサイトの目的はそれぞれで設定いただくものではありますが、以下に各業界ごとの主なWebサイトの目的についてまとめてみました。

 

業界	主なWebサイトの目的
小売業	1. 製品販売とオンラインストアの運営 2. 顧客サービスとサポート提供 3. プロモーションとセールの実施
金融サービス	1. オンラインバンキングと口座管理 2. ローンやクレジットカードの申請と管理 3. 投資情報の提供と取引の実施
旅行・観光	1. ホテルや航空券の予約と管理 2. 観光地情報とアクティビティの提供 3. 旅行パッケージやプランの案内
医療・健康	1. 予約と患者情報の管理 2. 医療情報と健康相談の提供 3. オンライン診療や健康診断の予約
教育	1. オンラインコースや学位プログラムの提供 2. 学習資材や教材の配信 3. 学生や教員のコミュニケーションと学校の情報提供
テクノロジー・IT	1. 製品やサービスの紹介と販売 2. 技術情報とサポート提供 3. 開発者向けのドキュメンテーションとコミュニティ構築
不動産	1. 不動産物件の検索と賃貸・購入の申し込み 2. 不動産市場の動向と価格情報の提供 3. 不動産管理と保守のためのオンラインサービス
ニュース・メディア	1. 最新のニュースと報道記事の提供 2. マルチメディアコンテンツの配信 3. コメントや読者参加型のコンテンツ提供
エンターテインメント	1. 映画や音楽、イベントの情報とチケットの販売 2. オンラインゲームとエンターテインメントコンテンツの提供
政府・公共機関	1. 行政サービスのオンライン提供 2. 政府プログラムとイニシアティブの情報発信 3. パブリックコミュニケーションと市民参加

 

表中の赤文字で示したものはHirameki 7のWebサイトでも十分に実現できる内容となっていますので、是非参考にしてみてください。

 

２．目的から必要なものを考える

さて、続いて目的が決まったら、その目的から必要なものを考えてみましょう。

今回は「採用」を目的としたWebサイトで考えてみます。

目的が決まったら目的から逆算して必要なコンテンツを考えて行くと良いでしょう。

 

Q1：採用を目的とした場合のゴールは何か？

A1：会社が望む人材からの応募。→応募フォームが必要、採用フロー、応募フォームやエントリー方法

 

Q2：「求職中で会社が望む人材」から応募してもらうには何が必要か？

A2：会社が望む人材像の情報、応募要件、待遇等の情報

 

Q3：「求職中で会社が望む人材」が積極的に欲しいと思う情報は何か？

A3：会社の情報、雰囲気、働きやすさ、大事にしている価値観、キャリアパス等の情報

 

Q4：「求職中ではない人」が興味を持つ情報は何か？

A4：会社情報、CSR活動情報、IR情報

 

Q5：「求職中ではない人」が「求職者」として応募するために必要な情報は何か？

A5：メッセージやCEOの挨拶

 

以上をまとめて、ページの構成を考えてみます。

 

トップページ：

企業のロゴやビジョン、ミッションの紹介
企業の特徴や強み
豊かなビジュアルコンテンツ：写真や動画を活用して、職場や社内の雰囲気を伝える

 

会社概要：

企業の歴史や沿革
経営理念や価値観
事業内容や規模
IR情報

採用情報：

現在の求人情報
インターンシップや新卒採用の情報
採用担当者への連絡先

メッセージやCEOの挨拶：

CEOや経営陣のメッセージ
社内の雰囲気や働きがいについてのメッセージ

 

社員紹介：

社員のインタビューや仕事への取り組み、経験談
社員の声や成功事例

福利厚生・働きやすさ：

福利厚生制度や社内イベント
フレキシブルワーク制度やワークライフバランスに関する情報

採用フロー：

採用プロセスの概要
選考ステップや面接のポイント

研修プログラム：

新入社員向けの研修プログラム
キャリア開発やスキルアップの機会

CSR（企業の社会的責任）：

企業のCSR活動や取り組み
環境への配慮や地域社会への貢献についての情報

応募フォームやエントリー方法：

求人への応募フォームやエントリー方法
応募時の注意事項や提出書類の指示

 

このような形で、掲載するコンテンツについて書き出した上で、できる範囲でコンテンツを用意していきましょう。Webサイトは、時代や状況に応じて必要な情報が変化するものです。書き出したコンテンツのうち今回は採用しなかったものも、今後次期をみて追加してゆくこともできますので、書き出したコンテンツリストは時々見返してWebサイトの現状に合わせて追加・変更してゆくようにしましょう。