この記事では、メール配信を独自メールアドレスでの送るメリット注意点を説明します。Hirameki 7では有償オプションとなりますが、送信ドメイン設定を行うことで、自社のドメインで作成されたメールアドレスからのメール配信が可能となります。

 

メール配信は普段遣いのアドレス？特別なアドレス？

 

メールのセキュリティについて

今回のシリーズで度々、注意点としてご説明して参りましたがメール配信をする際に気をつけなくてはならないのが迷惑メールとして扱われる点です。読者に「これは迷惑メールだ」と思われるのも大変残念ではあるのですが、もっと気をつけなくてはならないのがシステム的に、IPアドレスやドメインそのものが迷惑メールだと判断されてしまうことです。IPアドレスやドメインそのものが迷惑メールの配信元として登録されてしまうと、配信元のメールアドレスだけでなく、そのドメインを使うメールアドレスやIPアドレス全体が迷惑メールの配信元として認定されてしまい、最悪の場合は多くのメールサーバーから受信拒否される状態となります。

 

こうなってしまうと、残念ながらしばらくはそのドメインやIPアドレスからのメールは、一斉メール配信だけでなく、一般的なメール送受信も届かなくなります。

 

そのような状況を避けるために、メール配信に使うドメインの信頼性を高める設定が「送信ドメイン設定」です。送信ドメイン設定では、ご利用のメールアドレスのドメインとHirameki 7で利用しているドメインにそれぞれ共通したDKIM、SPFといったセキュリティ上の情報を書き込むことで迷惑メールとして扱われにくくします。この設定は、2024年2月よりGmailやYahooなどで行われるメール一括送信者に関するガイドラインでも求められている内容ですので、2024年以降はこの設定をしていないメールに送信元からの一斉送信メールについては、GmailやYahooでは受け取れなくなります。

 

 

このようにメール配信については、セキュリティの強化により厳しいセキュリティ水準に準拠するように求められており、受け取る読者の意識も迷惑メールに対して非常に厳しい目を向けるようになっています。そのような中でメール配信の送信元として適切なメールアドレスはどのようなメールアドレスであるべきでしょうか？

 

 

普段遣いのアドレス？特別なアドレス？

 

結論から言うと、特別なアドレスをご用意いただきそちらを配信元とすることを強くお勧めします。具体的に言えば、no-replyなどの返信不可とわかるアドレスがベストでしょう。ご存知の通り、多くのメール配信や自動返信のメールが

 

no-reply@~

noreply@~

 

のように、no reply(返信不可）というアドレスから送信されています。

そして、Hirameki 7のメール配信機能でも、

 

no-reply@idkpesmqaarviah.com

 

という送信専用かつHirameki 7というサービス名がわからないドメインでのメール配信が行えるようになっています。

 

その理由としては、先にご説明したシステム的な迷惑メール対策は必ずしもIPアドレスやドメインを対象としているだけではなく、当然ではありますがメールアドレスそのものも対象としているからです。もし、普段使っているメールアドレスを使って配信すると、気付かぬうちに迷惑メールとして処理され、一斉送信されるメールだけでなく重要な個人宛てのメールも気付かれない状態になってしまう可能性があるからです。

 

通常メールを送信して届かない場合、不達通知などが返って来ますが、受信者のメールソフトで迷惑メールと判定されて迷惑メールフォルダに配信された場合、不達通知は戻ってきません。送信側としては、そのメールが不達となっているのかもわからない状態のまま、送ったメールが一定期間後に削除されてしまいます。普段使っているメールアドレスで重要な連絡が届かないというようなことが発生させないためにも、一斉メール配信で利用されるメールアドレスは普段利用しているメールアドレスではなく特別なメールアドレスであるべきです。

 

しかし、メールの送信元のドメインが「idkpesmqaarviah.com」という一見なんの意味もないような文字列（実はhirameki sevenのアナグラムになってます）のドメインであることがベストであるとは言えません。

 

それというのも、多くの場合、メールアドレスはWebサイトのドメインと一致しているケースがほとんどです。例えばHirameki 7もアプリのドメインはapp.hirameki7.io 、サポートチームのメールアドレスはcs@hirameki7.ioとなっています。ドメインが一致することで、着信したメールアドレスがHirameki 7の関係での連絡だとわかるだけでなく、なりすましメールではないことを示すことにもなります。

 

メールマガジンなどの場合でもWebサイトと同じドメインからのメールであればそのメールの信憑性は増し、受信される読者も安心して受け取ることができます。

 

ただし、この運用にも少々気をつけなければならいない点があります。先にもご説明したように、メールセキュリティはドメイン単位、IP単位でメールを受信拒否してしまうケースがあります。受信拒否されてしまった場合に、セキュリティサービスに対して働きかけて受信拒否を解除してもらえる場合は良いのですが、そうでない場合は、特定のメールサーバーへのメールはメール配信の送信元メールアドレスだけでなく、普段遣いのメールアドレスからもメールが届かない状況が発生してしまう可能性があります。

 

では、どのようなメールアドレスがベストと言えるでしょうか？

 

メール配信で使われる最適なドメインは、メール配信することでドメイン自体の評価（レピュテーション）が下がってしまうことを危惧するのであれば、Webサイトや普段遣いのメールアドレスのドメインが、hirameki7.ioだったらhirameki7.comなどのドメインの種類を変えて、Webサイトやメールアドレスと同じ文字列ではあるもののドメイン種が別である特別なメールアドレスが安全だと言えます。

 

 

ここまでのまとめ

メール配信に使う最適なメールアドレスは

・普段使っているメールアドレスは避けるべき（＝普段つかっているメールアドレスのレピュテーション低下を避けるため）

・返信不可の特別なメールアドレスなどを使うべき（＝送信機能への影響が避けられないため）

・可能であれば独自ドメインの特別なメールアドレスを使うべき（＝受信者、読者の信頼感）

・もしさらに可能であれば普段遣いのメールアドレスとは別で且つWebサイトと同じドメイン（普段遣いのメールアドレスへの影響を最小限にする）

 

 

となります。

 

 

以上のまとめを踏まえて、Hirameki 7で利用可能な配信元のお勧めのメールアドレスは

 

 

3位：no-reply@idkpesmqaarviah.com　（Hirameki 7の元々の送信元メールアドレス）

2位：no-reply@独自ドメイン（Webサイト・普段遣いのメールアドレスと同じドメイン）

1位：no-reply@独自ドメイン（Webサイトと同じドメインだが、普段遣いのメールアドレスとは別ドメイン）

 

 

 

２．Hirameki 7でできる送信元メールアドレスの工夫

 

配信エラー発生を検知する

「名刺管理」の「メール配信エラー」項目を見ると、配信エラーが発生しているかを確認できます。

 

 

また、コンタクト情報の一覧では、配信エラー発生回数でソートすることが可能です。

 

表示項目の編集ができますので、こちらの画面で「配信エラー回数」を表示中のデータに追加して、回数順にソートすると配信エラーとなっているコンタクト情報が把握できます。配信エラーは3回発生すると配信先候補からは外されますので、3回に到達する前に必要であれば配信メールアドレスとして使っているメールアドレスとは別のドメインで作成されているメールアドレスよりご連絡を取っていただき、送信先メールアドレスが正常に利用できる状態か確認いただくのも良いかと思います。

 

送信元アドレスを変更する

既にご説明しましたが、Hirameki 7でご利用いただける配信元メールアドレスは3種類ございます。

１つは、標準配信元メールアドレスである

no-reply@idkpesmqaarviah.com

 

もう1つは、送信ドメイン設定が必要となりますが、既にお持ちのメールアドレスで使っているドメインで作成する

no-reply（または自由な文字列）@現在ご利用のドメイン

 

そして、最後に一番のお勧めである、Hirameki 7で取得したドメインで作成するメールアドレス

no-reply（または自由な文字列）@Hirameki７で取得したドメイン

※普段遣いのメールアドレスとは別となりますので、普段遣いのドメインへの影響がありません。

 

Hirameki 7で独自のドメインを使ってメール配信される場合は、以下のようなケース毎にお勧めのオプションが変わって参ります。

 

既にWebサイトがあり、同じドメインでメール運用し、不特定多数にメール配信する場合

・・・送信ドメイン設定、または独自ドメインオプションで独自のメールアドレス

具体例）no-reply@独自ドメイン（送信のみのメールアドレス）

 

既にWebサイトがあり、同じドメインでメール運用し、特定の人たちへメール配信する場合

・・・送信ドメイン設定で既存のメールアドレス

具体例）◯◯◯@独自ドメイン（既存の送受信可能なメールアドレス）

※営業担当者が、担当先に一斉メールでお知らせ（長期休暇案内や年賀メールのような挨拶）を送る等

 

Webサイトもなく、メールアドレスも未取得の場合

・・・独自ドメインオプション

具体例）no-reply@独自ドメイン（Hirameki 7で取得したドメイン＋送信のみのメールアドレス）

※メールアドレスは、Hirameki 7で取得したドメインが◯◯◯.comだったら、外部のドメイン管理会社で◯◯◯.netなどの別種のドメインを取得してそちらのメールサービスをご利用することをお勧めします。

 

既にWebサイトがあり、メールアドレスは別のドメインで取得している場合

・・・送信ドメイン設定

具体例）no-reply@独自ドメイン（送信のみのメールアドレス）

 

以上でメールマガジン配信においての配信元メールアドレスについてのご案内は終了です。

 

独自ドメインオプションはこちらをご覧ください。

送信ドメイン設定オプションはこちらをご覧ください。